築10年超えたらメンテナンス費用を貯めていこう
マイホームは建てたら終わりではなく、実際に住み始めてからも様々な費用が発生します。一戸建て住宅のランニングコストには、電気やガスなどの光熱費や固定資産税、保険料といったもの含まれますが、メンテナンス費用についても考えておかなければいけません。
家は、年月が経過するとともに徐々に劣化していきますが、特に築10年を過ぎたころから劣化が目立つようになってきます。例えば、屋根・外壁・床下・内装・住宅設備などは、一般的に約10年ごとに点検を実施して、必要に応じて補修や修繕工事を実施する必要があると言われています。もしも、築10年を過ぎても点検や補修・修繕工事を実施しなかった場合、劣化部位が拡大して様々な不具合が発生します。その結果、建物の耐用年数を縮めてしまったり、大規模な工事が必要になったりする恐れがあるので、点検は不具合が起こってからでは遅く、一定の周期で実施することが大切です。
なお、日々の掃除などの手入れを欠かさずに行っていれば、メンテナンスの頻度を下げることが可能です。しかし、どれだけこまめに手入れをしていても劣化自体は防ぐことができないため、いずれは補修や修繕工事を行わなければいけません。
また、築15年を過ぎると劣化は更に進行し、築20年を迎えるころには様々なトラブルが発生します。そのため、築15~20年を迎えたらリフォームなどの本格的なメンテナンスを検討する必要がありますが、この時期に実施するメンテナンスは、それまでの補修や修繕工事よりも高い費用がかかります。
マンションの場合、修繕積立金制度があるので必然的に費用が積み立てられていきますが、一戸建て住宅の場合は自力でメンテナンス費用を貯めていかなければいけません。したがって、一戸建て住宅を購入したら、本格的なリフォームが必要となる前にきちんとメンテナンス費用について考えておくことが大切です。理想は住み始めてから少しずつ費用を貯めていくことですが、遅くても築10年を超えたら、将来のことを考えてメンテナンス費用のための貯蓄を始めましょう。
また、メンテナンスは1回のコストを安く抑えようとすると、メンテナンスを実施しなければいけない頻度が高まり、トータル的には多くの費用がかかってしまうことがあります。そのため、メンテナンスを実施する際は、1回のコストだけにとらわれるのではなく、耐久性の高いものを選択するなどしてトータル的なコストを抑えることを考えるのも重要です。
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