水回りの手入れをして家を長く維持しよう

住宅を長持ちさせるためには、劣化を早期発見し適切な対処をすることが大切です。中でも、キッチンやトイレ、お風呂などの水回りは、毎日使う場所なので汚れやすいとともに劣化しやすい場所でもあるため注意が必要です。
水回りの劣化は、水漏れやつまりといったトラブルにつながるため、劣化を見逃さないことが重要ですが、日ごろから手入れを欠かさずに行えば、劣化による水のトラブルの初期症状に気が付きやすくなります。また、日々の掃除は単に清潔な状態を維持できるだけでなく、劣化を防ぐ効果も期待できます。
ただし、水回りの劣化は普段目にする部分のみに発生するわけではありません。例えば、蛇口や排水溝周辺は普段から目にする機会が多い場所なので、日々の手入れを欠かさなければ劣化が発生しても気が付くのは容易です。しかし、水回りの劣化は蛇口や排水溝といった自分たちの目で確認できる場所だけでなく、床下や壁の中、地中など素人では確認できない場所でも発生します。もしも、これらの場所で発生した劣化を放置すると、建物の他の部分にまで影響が及んでしまい、家を長く維持することができなくなってしまいます。そのため、目に見えない部分に関してはプロによる点検を受けることが大切です。
プロによる点検は、何らかの不具合が生じてから依頼する方が多いものの、不具合に気が付いたころには劣化による影響が拡大している恐れもあります。その結果、大規模な修繕工事が必要となり、多額の修繕費用を支払うことになるかもしれないので、プロによる点検は不具合の有無にかかわらず定期的に実施するのが理想です。
また、水回りの設備には、それぞれ10~15年ほどの耐用年数が定められています。耐用年数を過ぎたとしても、使い方や日ごろの手入れ次第では問題なく使用できるケースもありますが、多くの場合において耐用年数が近づくにつれて徐々に劣化による不具合が生じやすくなります。そのため、耐用年数が迫っている場合はリフォームを検討すべきです。リフォームを実施する場合、多額の費用がかかりますが、設備自体を新しいものに変えてしまった方が、修繕やメンテナンスをしながら使い続けるよりも結果的に費用を抑えられる可能性もあります。
なお、水回りのリフォームは単体で実施するよりも、複数個所をまとめて行った方が費用が安くなることがほとんどです。そのため、水回り設備の使用年数が10年を超えたら、セットでのリフォームを検討することをおすすめします。
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