気候区分で家の耐用年数が変わるので注意

家の耐用年数には、法的・物理的・経済的という3種類の考え方がありますが、この中で実際に安全に住み続けられる年数を表しているのは物理的耐用年数です。物理的耐用年数は、工法や使用する建材、施工方法、メンテナンス頻度といった様々な要素に左右されますが、気候区分によっても大きく変動します。

日本は、ほとんどの地域が温暖湿潤気候に区分されますが、北海道や東北地方は亜寒帯気候に、南西諸島は亜熱帯気候に属します。また、温暖湿潤気候に属する地域でも、日本海側と太平洋側では気候が大きく異なります。日本海側は冬に積雪が多く、太平洋側は夏に雨が多く冬は乾燥するのが特徴です。さらに、内陸部では年間の降水量が少ないものの、夏と冬の気温差が大きいという特徴があり、瀬戸内海沿岸は年間を通じて晴れの日が多く降水量が少ないという特徴があります。

このように、日本国内でも地域によって気候は大きく変わりますが、気候区分によって家の物理的耐用年数は大きく変わることがあるので注意が必要です。特に、気候による影響を受けやすいのは屋根や外壁です。屋根や外壁は、雨や風、紫外線などから家を守る役割を果たす重要な部分なので、基本的には高い耐久性を誇ります。しかし、屋根や外壁は厳しい環境にさらされるほど劣化の進行スピードが早まってしまいます。

例えば、降水量が多い地域と少ない地域では、前者の方が劣化しやすく耐用年数も短いと考えられます。また、紫外線の降射量は赤道に近づくほど増えるので、北海道よりも沖縄や九州の方が紫外線による劣化が進行しやすいです。加えて、標高が高い場所は大気の層が薄いので、標高が高い地域に建てられた住宅は紫外線の影響を受けやすいと考えられます。その他にも、極端に寒い地域や暑い地域、寒暖差が激しい地域、湿気の多い地域などでは屋根や外壁の耐用年数が短くなる可能性がありますし、沿岸部では塩害による錆びなどの劣化にも注意を払う必要があります。

以上のように、屋根や外壁の耐用年数は気候区分によって変わることがありますが、屋根や外壁の劣化は建物そのものの物理的耐用年数にも影響を与えます。そのため、家を建てる際はその気候に合った家づくりを計画することが大切です。気候に合った家づくりは、物理的耐用年数を延ばすだけでなく、将来的なメンテナンス費用や住みやすさにも直結するので、マイホーム計画を進める際は自分たちの住む気候を把握することも忘れずに行いましょう。

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