家の耐用年数を伸ばす秘訣

家の耐用年数を伸ばす秘訣について説明する女性

どのような住宅でも、時間経過による劣化は必ず生じます。一般的な木造住宅の場合、その耐用年数は22年とされていますが、この年数は法定耐用年数と呼ばれるものです。法定耐用年数は、減価償却費を算出するための年数で、国によって一律で定められています。つまり、法定耐用年数は実際に住み続けられる年数とは異なるということです。

住宅に住み続けられる寿命は物理的耐用年数と呼ばれ、ほとんどのケースで22年よりも長く住むことができます。また、近年では住宅性能が向上していることもあり、従来よりも物理的耐用年数は伸びています。物理的耐用年数は気候や住み方など様々な要素によって大きく変わるので、一概に何年と言い切ることはできませんが、心がけ次第で伸ばすことが可能です。

家の物理的耐用年数を伸ばすポイントは、こまめなメンテナンスを欠かさないことです。メンテナンスと聞くと、専門業者に依頼しなければいけないとイメージされる方も多いかと思いますが、まずは日々の掃除を怠らないように心がけましょう。日常的な掃除は見た目を美しく保つだけではなく、物理的耐用年数にも影響を与えます。また、こまめに掃除をすることで劣化や異常が起こっても、早期段階で見つけることができるので、その後の補修やメンテナンスにつなげやすくなります。

特に、注意を払って見ておきたい部分は、水回りと外回りです。毎日使うキッチンやトイレ、お風呂などの水回りは、汚れやすいとともに劣化やトラブルが発生しやすい場所でもあります。水回りでのトラブルは、場合によっては住宅の土台や構造に影響を与えることもあるので、日常的な掃除を心がけてトラブルを予防することが重要です。

外回りにおいては、日ごろから外壁のひび割れや雨どいの割れなどが発生していないか確認しておくことが大切です。これらを放置した場合、雨漏りが発生して物理的耐用年数を縮めてしまう恐れもあるため、普段から注意を払って異常を見逃さないようにしましょう。

また、専門業者に定期的な点検を依頼することも重要です。特に、自分たちで点検するのが難しい屋根や床下などの部分は、定期的に専門業者に依頼して異常がないか確認してもらい、必要に応じて補修やメンテナンスを実施しましょう。

どれだけこだわって建てた家でも経年劣化は避けられませんが、こまめなメンテナンスを心がけることで快適に長く住むことができます。また、劣化や異常が生じたとしても早期段階で発見できれば、補修やメンテナンスにかかる費用を抑えることも可能となります。

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