リフォームすることで耐用年数は変わるのか

一般的に木造住宅の寿命は30年前後と言われていますが、この数字は解体された住宅の築年数から算出されたものなので、実際には30年以上住めるケースがほとんどです。また、耐用年数に関しては22年と言われていますが、これは減価滅却の計算に使われる法定耐用年数を示したもので、実際に住み続けられる年数は物理的耐用年数と呼ばれます。物理的耐用年数は、様々な要因によって変動するため、たとえプロの専門家でも正確な年数を言い切ることはできませんが、物理的耐用年数は延ばすことが可能です。

物理的耐用年数を延ばすには、日々の手入れや定期的なメンテナンスを欠かさないことが大切ですが、リフォームによっても延ばせます。リフォームと一口に言っても、小規模なものから大規模なものまで様々なものがありますが、リフォームをするにあたって押さえておきたいポイントは主に3つあります。

まずは、見た目や使い勝手を向上させるためのリフォームです。例えば、壁紙やフローリングの張り替えや、キッチンなどの住宅設備の交換などが該当します。一見すると物理的耐用年数とは無関係に思われますが、見た目や使い勝手が悪い状態を放置した家は住みにくいため、取り壊されるまでの期間が短くなると考えれば、間接的に関係すると言えるでしょう。

次に挙げられるのは、断熱性や気密性を向上させるためのリフォームです。断熱性と気密性は密接に関係していますが、これらを高めることで結露の発生を防ぐことができます。結露は、木材を腐食させるとともに、カビやシロアリの発生原因となり、家の劣化を急速に進行させてしまう恐れがあります。そのため、断熱性や気密性を高めるリフォームを実施して結露の発生を防ぐことで、家の物理的耐用年数を延ばすことが可能です。

また、リフォームには耐震性や耐久性を高めるものもあります。耐震性や耐久性は一定レベルあれば問題なく住むことができますが、大規模な地震が発生すれば倒壊する恐れがあります。したがって、大規模な地震にも耐えられる住宅にすることは、物理的耐用年数を延ばすことにもつながると考えられるでしょう。

以上のように、家の物理的耐用年数は見た目や使い勝手・断熱性や気密性・耐震性や耐久性という3つのポイントを押さえたリフォームを実施することで延ばすことが可能です。ただし、どのタイミングでどのリフォームを実施するのかは、個々の状況によって異なるため、リフォームの必要性を感じたら一度専門家に相談すると良いでしょう。

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